まにまに読んでから西加奈子さんが好きだ。大好きだ。

本・漫画

最近西加奈子さんの「まにまに」というエッセイを読んだ。

[amazonjs asin=”4040677935″ locale=”JP” title=”まにまに”]
シーンとしているおしゃれなカフェで読んだもんだから、

周りの人の目を気にしてしまい、

ゲラゲラ笑いたいところを必死で我慢して、

含み笑い、笑い殺しをしていたらどんどん面白くなってきて、読んでる間の休憩でトイレに行ったら

顔がニヤニヤした変な表情に固まっていた。

 

西さんの作品は「きりこについて」や「白いしるし」「あおい」など読んだことがあって、

どれも確か表紙の絵がかわいいなというぐらいで買ってたと思う。

 

アメトーークで若林が「サラバ」をお勧めしていてからずっと「サラバ」を読みたい!と気になっていた。

ちなみに「サラバ」はまだ読んでいないが。

エッセイを見つけたので読んでみるとこりゃあおもしろい。

もともと、こーゆー小説好きだなぁという程度だった西さんへの思いは、

「まにまに」を読み始めると、親近感と才能への憧れがぶくぶくと膨れ上がって

読み終わるころにはわたしは西さんのファンになっていた。

 

ちょこちょこ出てくる、とにかく褒められるとうれしい。誰かわたしを褒めてくれぇえええ!

のような感情に激しく同意するし、

「友人が褒めてくれないとき、わたしはほとんどはっきり友人を恨んでいる。」

というような表現が文中にあるけど、この表現がわたしは大好きだ。

 

「ほとんどはっきり恨んでいる」

 

ある!実にある!

この言葉が絶妙で大好きだ。

「ほとんど」という自分の中の「まぁ恨んでるけど、そこまで恨んではいないよ。」というニュアンスを入れているのに

そのあとの「はっきり」で「あ。やっぱ恨めしいわ。うんうん恨めしい。」みたいな開き直りが感じられていいなと思った。

 

ちなみに今日はまたエッセイの「ごはんぐるり」を読んでいる。

ごはんぐるり (文春文庫)をamazonで購入する

ぶよぶよの麺類なんて全然好きではないけれど、

やっぱりどこか親近感を感じてしまうし、これもまたおもしろい。

今日は「サラバ」を買って帰ろうか迷うところである。

 



タイトルとURLをコピーしました