最近西加奈子さんの「まにまに」というエッセイを読んだ。
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シーンとしているおしゃれなカフェで読んだもんだから、
周りの人の目を気にしてしまい、
ゲラゲラ笑いたいところを必死で我慢して、
含み笑い、笑い殺しをしていたらどんどん面白くなってきて、読んでる間の休憩でトイレに行ったら
顔がニヤニヤした変な表情に固まっていた。
西さんの作品は「きりこについて」や「白いしるし」「あおい」など読んだことがあって、
どれも確か表紙の絵がかわいいなというぐらいで買ってたと思う。
アメトーークで若林が「サラバ」をお勧めしていてからずっと「サラバ」を読みたい!と気になっていた。
ちなみに「サラバ」はまだ読んでいないが。
エッセイを見つけたので読んでみるとこりゃあおもしろい。
もともと、こーゆー小説好きだなぁという程度だった西さんへの思いは、
「まにまに」を読み始めると、親近感と才能への憧れがぶくぶくと膨れ上がって
読み終わるころにはわたしは西さんのファンになっていた。
ちょこちょこ出てくる、とにかく褒められるとうれしい。誰かわたしを褒めてくれぇえええ!
のような感情に激しく同意するし、
「友人が褒めてくれないとき、わたしはほとんどはっきり友人を恨んでいる。」
というような表現が文中にあるけど、この表現がわたしは大好きだ。
「ほとんどはっきり恨んでいる」
ある!実にある!
この言葉が絶妙で大好きだ。
「ほとんど」という自分の中の「まぁ恨んでるけど、そこまで恨んではいないよ。」というニュアンスを入れているのに
そのあとの「はっきり」で「あ。やっぱ恨めしいわ。うんうん恨めしい。」みたいな開き直りが感じられていいなと思った。
ちなみに今日はまたエッセイの「ごはんぐるり」を読んでいる。
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ぶよぶよの麺類なんて全然好きではないけれど、
やっぱりどこか親近感を感じてしまうし、これもまたおもしろい。
今日は「サラバ」を買って帰ろうか迷うところである。