映画「ルーム ROOM」の感想。暗いだけじゃなく立ち直っていく姿にもただただ泣けてきました※ネタバレあり

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ルーム(ROOM)という映画を今日見ていたのですが

予告の通りショッキングな内容で、それでもその中でも明るさ。救いがあって、とても泣いてしまったので感想を書いていきます。

amazonプライムで現在(2018年9月)配信されています。

映画「ルームROOM」のストーリー

おおまかなストーリーはこちら↓

ルームの公式サイト(http://gaga.ne.jp/room/)より引用しております。

ママ(ブリー・ラーソン)とジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)が二人で暮らす狭い部屋に、今日も新しい朝が来た。ジャックは、電気スタンドや洗面台、トイレにまで「おはよう」と挨拶し、「僕、5歳だよ」と宣言する。今日はジャックの誕生日、ママがケーキを焼いてくれると聞いて、喜ぶジャック。歯磨き、ストレッチ、壁から壁への駆けっこ─ジャックは毎朝のルーティンを、ゲームのように楽しそうにこなす。けれど、出来上がったケーキに火のついたロウソクがないのを見たジャックは、すねて怒り出す。ママはそんなジャックを抱きしめるしかない。そう、この部屋にはロウソクだけでなく、いろんな物がない。窓さえも天窓が一つあるだけだ。

トロント国際映画祭で観客賞(最高賞)、アカデミー賞でブリー・ラーソンが主演女優賞とそのほかにもたくさんの賞を受賞しているこの作品。

日本での映画公開は2016年の4月8日でした。

前から予告を何回も見ていて気になっていた作品でした。

 

母親役のブリー・ラーソンが主演女優賞を受賞したのも、本当ーーに納得できる演技で、

ジャックと楽しそうに笑いあうシーンはほとんどないのですが、なんていうか。終始、母親の表情から暗さがにじみでていて

作品全体の重さが引き出ているなぁと感じました。

肌の荒れ具合とかものすごいリアルで気迫がすごいのよ!!

 

ジャックが部屋から脱出するシーンなんて、見ていて心臓の音がバクバクって聞こえるくらいに、ぐっと入り込んで観れて、まさに「手に汗握る」でした。

ただただ2人にこれ以上悪いことが起こりませんように。。

と映画を見ながら願っている自分がいましたよー;;

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映画「ルームROOM」の感想※ネタバレあり

これから見る!という人は読まないでくださいね~(読まないで観たほうが絶対にいいですよ!)

正直、予告を全く見ずに。なにも知らない状態で観たかった映画でしたー。

 

それではネタバレ込みの感想 ↓

 

部屋に閉じ込められているというのは、予告でわかっているのでその中でどう脱出するのかという話だと思っていました。

ところがどっこい!ストーリーの半分くらいで、ジャックは脱出することに成功。その展開のはやさにびっくり!!!でした。

 

車から飛び降りるところ、飛び降りてから初めて見た人に助けを求めるシーンは見ていて本当に怖かった。

しかも、サスペンス的な要素の強い映画だと思っていたので、脱出できたジャックが母親の名前など言えず、閉じ込められているともはっきり伝えられていないシーンで、

映画を見ながら、「ジャック!!言わなきゃ!!!はやく!!閉じ込められてるんだよ;;!!!!」と独り言をつぶやく私でした。

だからこそ、あ。このパターンは、母親が犯人に殺されてしまっているか、母親はずっと閉じ込められたままで、大きくなったジャックが苦しむ。というストーリーなのかな;;

と暗い想像していました。

だからこそ無事に母親が救出されて、予想を裏切られ、二人が必死に抱きしめあうところで涙が止まりませんでした。

 

それから脱出した後の話がまた、話が重くて、だけどハッピーエンドでとてもよかった。

とても悲しくてやり切れないシーンも多くでてきていて、その中でも、

母親役のブリー・ラーソンが脱出後に、いろんな人からの目線や、変わってしまった家族。改めて自分がいた状況を思い返して苦しむシーンで自分の母親に言い放った言葉がとても悲しかった;;

「お母さんが優しい人になりなさい。人にやさしくしなさい。と言ったから、私はあんな目にあったんだ」と、気持ちを自分の母親にぶつけるシーン。。。

もうこれは本当にやりきれなくてつらかった。私たちの日常でも、もしかしたら起こりえる事だし、自分になにか起きた時だって、見方を変えれば全部誰かのせいなのだよな。って、そうなったらもう世界全体が悲しいことじゃないか。という感情になりました。

それから、母親と父親が離婚して、しかも母親が再婚しているという事実にも悲しみを隠せない、ジョイ。

自分の娘が見つかって喜ぶものの、突然現れた、誘拐された男に孕まされ生まれている5歳の子供をどうしても受け入れられない父親を描くシーンもとても悲しかった。

 

そんな中、ジョイともジャックとも血のつながりのない、母親の再婚相手であるレオがジャックとの絆を築いていくシーンは胸打たれました。

一緒にシリアル食べるところとか。。。さ。

母親よりもはやく、脱出した世界に溶け込み始めるジャックが、母親を救っていく、ジョイが立ち直っていくところも実に泣けました。

 

そんでもって最後のシーンが本当に逸材だなぁと思いました!!!!

部屋にさよならっていうところのための、複線のおはよう。だったのかぁぁぁぁ!!!!

と感情がマックスに、、、

ジャックが部屋狭くなったの?とぽろりとつぶやくシーンも実によかった。

新しい世界へ飛び出していった後の、過去を見たときのちっぽけさを表現されているようで、ジーンときました。

 

全体を通しての感想はとても見ごたえのある、素晴らしい映画でした!!

個人的には誘拐犯であるオールドニックのそこまで、ひどいシーンがなくてホッとした部分もありました。

 

ちなみにオールドニックとは悪魔という意味なんだそうです。なるほど!!

 

というわけでルームはAmazonプライムで配信中です!おすすめですー!!

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